10/12の禁止改定以降常に環境トップを走り続けているのがこのグルール・アドベンチャーです。
オータム・バーチェットが使ったグルール・アドベンチャーを見てみましょう。
エッジウォールの亭主率いる出来事勢と、山火事の精霊率いる上陸勢が手を取り合ったこのデッキは、他の追随を許さず常にトップメタに君臨してきました。
また呪文としても土地としても使える髑髏砕きの一撃とカザンドゥのマンモスはマナスクとマナフラの両方を緩和してくれる為、事故率もかなり低めになります。
最終兵器は何と言ってもエンバレスの宝剣。
ただでさえ重たい一撃を更に重くするこの聖剣は、付けば最後そのまま致命傷を与えます。
この様にあるデッキが強力になれば、ミラーに焦点を当てた構築へと変わって行くのがいつもの流れ。
今回もまた同様に次第に重いカードが増えていきます。
代表的なのがグレートヘンジ。
素のコストは9と非常に重いものの、パワーの高いクリーチャーをコントロールしていれば、そのパワー分コストが減少する緑の秘密兵器は、クリーチャーを出す度、+1/+1と1ドローを与えてくれます。
恋煩いの野獣やカザンドゥのマンモスによって4ターン目に設置されるのは、もはや日常的な光景で、そこから莫大なアドバンテージを稼ぐことでミラーを優位に進めます。
バーチェットの構築は更にその先を行きます。
メインから3枚入ったエンバレスの盾割りは明らかにグレートヘンジに狙いを定めています。
グレートヘンジは出してすぐ致命的なアドバンテージ差をつけるわけではない為、返しで割れればほとんど問題なく、またエッジウォールの亭主がいればアドバンテージを更に稼ぐことができます。
そう考えればエンバレスの宝剣4グレートヘンジ2という配分も頷けます。
エンバレスの宝剣はインスタントタイミングの除去がなければすぐにゲームを決めうるカードであり、破壊されうる事を見越した配分だと言えます。
進化の止まらないグルール・アドベンチャー。
このままスタンダードを牽引していくんでしょうか。ではでは!