ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

記憶の壺について考える

記憶の壺 (5)
アーティファクト
(T),記憶の壺を生け贄に捧げる:各プレイヤーは、自分の手札のカードを裏向きのまま追放し、カードを7枚引く。次の終了ステップの開始時に、各プレイヤーは自分の手札のカードをすべて捨て、これにより自分が追放した各カードを自分の手札に戻す。

今日はこちら。

 

ウルザズ・レガシーで登場したアーティファクト

現在の手札が一時的に使用不能になる代わりに、新しい手札7枚を使えるようになるすごいカード。

 

先日禁止入りした僻境への脱出と比べてもアクセスできる枚数が2枚多い。

f:id:rodasha:20200919131447p:plain

土地の追加セット権がない、2ターンに分けて使えるといっても、無色だったり、タイミングを選べる等メリットも多い。

元から持っていた方も使えるという点も、普通は追放されている方から使うしそこまで問題にならないだろう。

また使えなかったカードは墓地に捨てられるというのも墓地活用に回せてよい。

とはいえ僻地への脱出も使う為に専用のデッキ構築をしなければならなかったように、このカードも使うならば豊富なマナを用意する手段や手札の効果的な使い道が必要となるだろう。

 

一応対戦相手も同じ効果を受けることができるが、通常使用者のターンに起動される為、インスタント以外のカードを使うことは難しいだろう。

土地が寝ている可能性も考えれば尚更である。

ターン終了時にはそのまま7枚捨てられてしまう為、ライブラリーアウトにも一役買うかも。

 

さてそれではこのカードが出た当時、そんな豊富なマナを用意できるデッキがあったのかと言うと、あった。

それがこちら。

精神力 (2)(青)(青)(青)(青)
エンチャント
カードを1枚捨てる:アーティファクト1つかクリーチャー1体か土地1つを対象とする。あなたはそれをタップまたはアンタップしてもよい。

トレイリアのアカデミー
伝説の土地
(T):あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(青)を加える。

意外な授かり物 (2)(青)
ソーサリー
各プレイヤーは自分の手札を捨てる。その後、これによりプレイヤーが捨てたカードの枚数のうち最も大きい枚数に等しいだけのカードを引く。

Mind Over Matter。通称MoMaと呼ばれるライブラリーアウトデッキである。

精神力の効果としては手札を1枚捨てることで土地かクリーチャーかアーティファクトをアンタップする効果なのだが、これが1枚で大量のマナを湧かすトレイリアのアカデミー、手札を7枚に戻す意外な授かり物と出会ったことで、猛威を振るうことになった。

実際スタンダードでの禁止カードが1枚もなかったプロツアーローマ98では、ベスト8中4人がMoMaを使用し、優勝も飾っている。

その後、MoMaは下二枚の禁止を受けながらも、ドリーム・ホールという新しいマナ加速手段と共にその活躍を続けていた。

ドリーム・ホール (3)(青)(青)
エンチャント
呪文のマナ・コストを支払うのではなく、その呪文のコントローラーは、その呪文と共通の色を1色持つカードを1枚捨ててもよい。

そこにこのカードの登場。当時のプレイヤーの絶望は想像に難くない。

 

しかし、現実はさらにその上を行くものだった。

偏頭痛 (2)(黒)
エンチャント
対戦相手がカードを1枚捨てるたび、偏頭痛はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。

もう一度効果を見てみよう。

記憶の壺は各プレイヤーに7枚引かせ、終了ステップにはそれらの手札を捨てる。

この際、偏頭痛が戦場に出ていれば、対戦相手は2*7=14点のダメージを受ける。

どちらかが2枚あれば28点で相手が死ぬ。

 

加えてこのコンボはどちらが2枚でもいいとか、どんな順番で出してもいいとかの自由度の高さ、記憶の壺の強力なドロー能力、さらに魔力の櫃修繕と言った脇を固めるカードも壊れていたことから、史上最悪のデッキとして歴史に名を残すことになる。

魔力の櫃 (1)
アーティファクト
魔力の櫃はあなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
あなたのアップキープの開始時に、あなたは(4)を支払ってもよい。そうしたなら、魔力の櫃をアンタップする。 あなたのドロー・ステップの開始時に、魔力の櫃がタップ状態である場合、それはあなたに1点のダメージを与える。
(T):(◇)(◇)(◇)を加える。

修繕 (2)(青)
ソーサリー
この呪文を唱えるための追加コストとして、アーティファクトを1つ生け贄に捧げる。 あなたのライブラリーからアーティファクト・カードを1枚探し、そのカードを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。

 

当然こんなカードが許されるわけがなく、登場からわずか一か月で禁止入り。

使用可能なフォーマット全て(一応リミテッド以外)で禁止、または制限入りすることとなった。

その速さからスタンダードで大きな大会がなく、特に結果を残せなかった。

 

時は経ち2020年。

遂にそのスタンダード最速の記録が破られることになる。

f:id:rodasha:20200906111914p:plain

それが創造の座、オムナスだった。

 

とはいえ創造の座、オムナス記憶の壺より強いかと言うと決してそんなことはないだろう。

しかし、大きな大会が2回もあったことや、やはりメインフォーマットであるスタンダードでの最速禁止は問題であることに変わりはない。

 

今日はこの辺で。

MoMaについてはコメントなり、TwitterにDMなりくれれば書きたいと思います。

MTGに関することであれば他の事でも書きますよ、多分。ではでは!

プライバシーポリシー