今日はこちら。
自然の怒りのタイタン、ウーロはまぎれもなく最強の脱出クリーチャーでした。
ドローと回復で長期戦に持ち込み、何度も復活してアドバンテージを稼ぐ動きは、あまりに強力でした。
しかし、そのあまりの強力さからとうとう禁止に。
これが二週間前のことです。もはや懐かしいですね。
これにより他の脱出持ちにもスポットライトが当たるようになりました。
例えば鎖巣網のアラクニルとかですね。
特に青黒ローグに対して強力で、一方挌闘の為厚かましい借り手を手出しで処理することができ、脱出後は空飛ぶ思考盗み他ほぼすべての脅威を倒すことができます。
(最も優秀な脱出持ち1種のみを複数積むことが推奨される特徴は、脱出メカニズムの欠陥だと思います。
1度脱出した場合次に墓地に行く時追放されるといった制限が必要だったと思います。)
死の飢えのタイタン、クロクサもそういったウーロの禁止により再評価されるようになったカードの一枚です。
脱出後は着地誘発と攻撃誘発でハンデスと不確定ながらもダメージを与える6/6のクリーチャーは、非常に強力であることは疑いようがありません。
赤黒の両面二色土地は次のパックまでお預けになっているにもかかわらず、これをフィニッシャーとしたラクドスミッドレンジは、現在次のトップメタの筆頭候補と噂されています。
テ―ロス還魂記からの変化としては峰の恐怖とのシナジーや怪物の代言者、ビビアンによるサーチが増えました。
さてどうやって対策するかという話なのですが、方法は大きく二つです。
一つ目は墓地対策、二つ目は着地後対策です。
ただし墓地対策は墓地が5枚以上あり脱出コストが払える状態で、クロクサが墓地に行く効果を解決した後に、クロクサを除外するタイミングがない(優先権が回ってこない)ことに注意してください。
(スタックに乗った後は墓地対策で追放できない。)
各色二枚づつ対策になりそうなカードを載せておくので、好きなものをお使いください。
白
青
黒
赤
緑
無色
さて、禁止されるかという話。
まず彼はウーロほど強力ではありません。
彼の能力は相手のハンドとライフを削りますが、あなたに与えるアドバンテージは脱出そのものが持つもののみです。
これは戦いをより早く終わらせようとする傾向の能力であり、コントロールデッキのより戦いを長引かせようとする戦略とは噛みあいません。
強力であることは間違いありませんが、リソースの尽きた状態で出されたクロクサは速やかにあなたのライフを削るでしょうが、それは死の国の突撃馬でも多分同じことができます。
ここがウーロとの大きな違いです。
ウーロはゲームを長引かせアドバンテージを稼ぎ、ついでに土地を伸ばすというすべてがコントロール戦略とも脱出メカニズムともかみ合っていました。
猫も杓子も使えたウーロとは話が違います。
ライフを削るということでアグロデッキに採用すると、それもまた噛みあいません。
アグロデッキではリソース獲得手段が限られているだけでなく、2ターン目に選択ハンデスを迫るという動きだとキルターンにほとんど貢献してくれません。
ブロッカーや全体除去を落とすためにも、間違いなく苦悶の悔恨の方が強いです。
2マナソーサリーとしてみた時弱いのもウーロとの違いですね。
というわけでクロクサは専用デッキでしか真価を発揮できません。
ラクドスミッドレンジがそれに当たりますね。
グリクシスコントロールは確かに強いのですが、プランがちぐはぐに感じます。
脇を固めるカードの強さと、コントロールと脱出の相性の良さだけです。
その為、どこ見てもクロクサと言うような状況にはならないと思います。
(まあ専用デッキじゃないと生かし辛いのが、必ずしも禁止されないかと言うとそんなことはなかったりするのですが…)
ウーロほど脱出するわけではないので理不尽さはそこそこ低いと思います。
ではでは!