今日はこちら。
危険極まりない僻境の中で運営されているエッジウォール砦の気前のいいマスター。
無類の話好きで客の僻境での武勇伝に対し、暖かくて安全な場所と豊富な食料提供で応える。
趣味で家庭菜園をやっており、特に彼が育てたジャガイモとトマトを使った特性ピザは絶品。
…かどうかは知らないが、とりあえずそのカード性能は非常に高い。
1マナ1/1の人間・農民。
実際僻境で飲食店をやるには行商人をそこまであてにできないと思われるので、ある程度農業を営む必要があると思われる。
農民というクリーチャータイプに効きなじみがないかもしれないが、それもそのはずエルドレインの王権で新設されたクリーチャー・タイプである。
タウンズフォークが廃止になったことで、貴族や騎士でない一般人をどのように表現するか問題となり新設された。
現在まだエルドレインの王権で登場した5枚しか存在せず、いずれも小型の人間で出来事に関連する。
気になる人は調べてみてもいいし、もしかするとこの記事内で5枚全てわかるかもしれない。
一般人である為伝説が存在せず、歴史が浅い為専用の部族カードもない。
まあこの中で伝説にできそうなのはエッジウォールの亭主くらいだろう。
…ついでにしておくべきだったのも。
あと僻境内でエッジウォール砦を安全な場所にするためには1/1とか言う貧弱なスタッツではなく、もっと強力なスタッツを持つ必要があるように思われる。
少なくとも一般的な騎士よりは強力だろう。
まあ1/2とか0/3とか言われた方がもっと厄介かもしれないし、このスタッツであることが役に立つパターンもある。
効果は出来事を持つクリーチャー呪文を唱えた際に、1ドローさせてくれるというもの。
緑のドローは恵みの意味合いが強いため、食料だと思われる。
あ、でも食料供給なら食物・トークン生成の方がわかりやすいか…?
出来事を持つクリーチャー限定なのは一般のクリーチャーは武勇伝を持たないからだろう。
ただ一般のクリーチャーが僻境に足を踏み入れ、エッジウォール砦までたどり着けるかというと微妙。
そもそも僻境を探索する一番の目的は、そこにある様々な魔術の一端を得るためだったはず。
となると武勇伝を聞くことは魔術知識の習得につながる。
…この男以外に策士かもしれない。
ちなみに出来事を唱えた後でなくてもよい。
その場合聞かされる話はほら話ということになりそうだが、そこは気にしないらしい。
何マナであってもドローできるのでマナコストは低い方がよい。
しかし、ここで出来事を持つクリーチャーでしかドローできないという制約が引っかかってくる。
結局はそれよりも単体で優秀かどうかが問われることになる。
さて本題に移ろう。
なぜこれが強力なのかというと効果に対して軽すぎるからだ。
これが出来事限定でなければ獣に囁く者、または始原の賢者となる。
唱えた時に誘発するとはいえ4マナ以上ではそのターン中に次のクリーチャー呪文を唱えるのはかなり難しい。
その為、基本的には次のターン以降にクリーチャー呪文を唱えることになる。
一方エッジウォールの亭主であれば、本体が1マナと極めて軽いため、出してすぐに出来事クリーチャーを唱えることができる。
着地後優先権はまた戻ってくる上、唱えた時誘発の為、出来事クリーチャー+1マナあれば確実に1ドローすることができる。
4マナ程度であれば用意するのはそこまで難しくない。
また恋煩いの野獣とのシナジーも魅力的。
1ドローしながら攻撃制限を解除してくれる。
物語の流れに反するかもしれないが、まあメスかもしれないし、実は女亭主の可能性も残っている。
注意点として1ターン目に出すのは好ましくない。
相手に除去のタイミングを許すのと、後になれば確実にアドバンテージを得られるので、それまで待つ方が賢明だろう。
可能性としては2ターン目に願いのフェイを出すパターンだろうが、1ターン目開始時の時点で土地が2枚しかないとかでなければ出さない方がいいと思われる。
少なくとも唱えた次のターンまでにはドローできる算段をつけておきたい。
仮に二枚以上あるとしても1枚唱えたら出来事を唱えたほうが着実にアドバンテージを稼げていいと思われる。
まあここは好みの問題だろうか。
またせっかく出来事を持つのに出来事を経由せず戦場に出すのもそれほど好ましくない。
特に恋煩いの野獣や砕骨の巨人等、適切な対象に困らない出来事クリーチャーは、できれば出来事を経由させてから出したい。
ただこの辺はかなり難しいところ。
否認警戒やダメージレースの為にこれらが優先されることもあるので、マジックは難しい。
なお出来事を経由してから出したい関係上序盤の動きは幸運のクローバーの方が強い。
もし2枚のうちどちらかから禁止を出すとしたら幸運のクローバーが消えるだろう。
少なくとも今はこの気前のいい亭主と仲良くした方が賢明だろうと思われる。
今夜も一杯飲みに行こうか。ではでは!