今日はこちら。
アルファ版から存在する由緒正しき全体除去。
現在全体除去がラスと呼ばれるのはこのカードの英語名から来ている。
「すべてのクリーチャーを破壊する。それは再生できない。」という短いテキストとその安定した強さから、「短いテキストは強い」という格言を生み出した。
再生を許さない破壊として埋葬という言葉が使われた第四版ではたった三語でテキストが終了している。
また充分な余白を持ちながら、フレイバーテキストがない版も多い。
シンプルイズべスト。
サイズを問わずマナコストを問わずついでに再生も許さないため、安定してすべてのクリーチャーを破壊できる。
再生というのは破壊された時に代わりにタップ状態で戦場に戻す能力で、一応常磐木ではあるもののゲートウォッチの誓いを最後に収録されておらず、今後も収録する予定はないとのこと。
領域を移動しない為オーラや装備品が外れなかったり、マイナス修正には無力だった理と、ルール周りで少々複雑であったことが原因。
現在は、ターン終了時まで破壊不能をつける等で似たような処理をされている。
その為、現在では安定してすべてのクリーチャーを破壊するということができない。
ただこれを生かして戦うことも可能なため一概にデメリットとは言えない。
長年全体除去としてコントロールデッキに採用され続けてきた。
同名のカードがスタンダード内に存在する場合、古い版のカードでも代わりに採用できるため、基本セットに入り続けたこのカードを買い替える必要がなかった。
その為、需要が下がらず高額だったがアダーカー高原(当時の二色土地)とこれさえあれば一生遊べるといわれていた。
ただ現在では少しづつ違う効果を持つ違う名前のカードが収録され続けており、買い替え無ければならない。WotCめ。
現在はモダン以下でしか使えないが、そういった環境では至高の評決が優先される為、なかなか活躍できていない。
人気が高かったため、エターナルマスターズやダブルマスターズなどで再録、更にアモンケットでもマスターピースとして再録された。
今回アモンケットリマスターで遂にアリーナに実装され、ヒストリック入りを果たした。
使用するシチュエーションを考えれば、空の粉砕のほぼ上位互換と言ってよく、今後ヒストリックの標準的な除去として定着していくだろう。
なお、現時点では再生を持つカードは実装されていないため、審判の日と完全に同じ。
これは同時実装された粉砕の嵐も同様。
ただいかんせん相手が悪い。
白単オーラは上の犬で守れるし、青白だと呪文貫きで消せるし、原野はそもそもコントロールという概念そのものを崩壊させる。
ゴブリンにはさすがに効くがあれもあれでマクサスとか言う通したら死にかねない必殺技があるしなぁ…。
いずれパイオニアをサポートする予定があることを考えるとここは一足飛ばしに至高の評決でよかった気がします。
ここが記事のラスト。今日はここまで。ではでは!