ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

イコリア:巨獣の棲処のジェスカイファイアーズについて考える

まずテ―ロス還魂記の大まかなリストがこちら。

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イコリア:巨獣の棲処でジェスカイファイアーズが得た最も大きなカードはコレ。

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巨智、ケルーガ。

・相棒条件を満たすには2枚入っていた霊気の疾風を2枚抜くだけでよい

・青単色で出せる

・常に5マナのカードを手札に持っている状態でゲームを開始できる

・手札消費無しで場に出すことができる

・創案を始めマナ・コストが3以上のパーマネントが多い

など様々な理由で公開当時からジェスカイファイアーズに採用されるだろうと思われていたカードで、

実際に環境初期において圧倒的な強さを見せつけている。

 

僕の最初のデッキ案がこちら。

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巨智、ケルーガは風の騎兵と同じ役割(手札を増やし、速攻がない)なのでこれを抜き、

霊気の疾風を抜き厚かましい借り手を投入。

空いた二枠を無傷のハクトスにし、

4ターン目に創案から続けて出せる確率を上げる。

大半のリストはこうなるだろうと考え、MOのリストの発表を待った。

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しかし、現実は違った。主な違いは2点。

・土地が30枚近く採用されている

・古き道のナーセットが2枚採用されている

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土地の枚数は僕のリストでは27枚。

これは先行5ターン目に土地を期待値5枚引けるような枚数である。

(60*5/11=27.27273…)

しかし、非土地の枚数はそんなにいるのだろうか?

5ターン目までに必要な手札は以下の通り

・土地5枚

・3マナのカード1枚

・創案の火

・4マナのカード1枚

・5マナのカード1枚

実際には手札11枚の内、非土地は4枚しか必要ではない。

また土地が2枚以下だと相棒条件のせいで全く動けない。

となれば、土地の割合はより増やすべきだということになる。

 

古き道のナーセットについてはこれは認識が誤りだったと言わざるを得ない。

プラス能力は創案の火下ではライフ回復以外の意味を持たず、

マイナス能力は使うと忠誠度2で返しで落とされてしまえば

どう使っても1:1交換でしかない。

また除去として使うには帰還した王、ケンリスや炎の騎兵等、

非土地カードを捨てるしかなく、その点も弱いと思っていた。

しかし、ジェスカイファイアーズでは手札に高コストカードがたまりやすく、

手札消費無しで5点もの除去を飛ばすことができ、

その後無視できない存在として戦場に残る。

またライフ回復も創案を出した4ターン目としては欲しい能力であり、

創案がある状態で5ターン目を迎えられれば、

そこから逆転をすることは難しくない。

 

また黒マナが出る土地を採用する構築が増えた。

これは主に帰還した王、ケンリスの5番目の能力を使う為である。

蘇生したクリーチャーは1番目の能力ですぐに攻撃できる。

特に死亡したケルーガや炎の騎兵を復活できれば非常に強力。

この変更は能動的にクリーチャーを捨てられる古き道のナーセットが採用され始めたことと同時期に行われたのは決して偶然ではない。

 

ラウグリンのトライオームというサイクリングできる3色ランドも創案と相性が良い。

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土地を増やしたことは炎の騎兵の死亡時のダメージも上がることを意味する。

 

ただし、青単をはじめとしたクロックパーミッションが登場したことや

止められなければ非常に強力なジャイルーダに弱いことは懸念材料である。

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このままトップの座を譲らず環境を走り切れるのかはまだわからない。

しかし、強力な選択肢の一つであることは疑いようがないだろう。

 

現時点では最も強力なデッキ。ぜひ一度試してみてほしい。ではでは!

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