今日はアドバンテージの話。
まずアドバンテージには大きく分けて3つある。
1つ目がライフアドバンテージ。
2つ目がハンドアドバンテージ。
3つ目がボードアドバンテージ。
まずライフアドバンテージ。
これは相手より自分がどれだけライフが多いかということを意味する。
最もわかりやすくまたある一定の値で即座に敗北してしまう一方、
あなたがどれほど得ても勝利することはできない。
(例外ーーあなたのライフを削り取るまでに相手のデッキがなくなる)
その為初心者ほど重視しやすく
中級者は軽視しやすい。
絶対値が大きな意味を持っており
ライフ20から3点食らうことと
ライフ5から3点食らうことは
全く話が違う。
赤単はライフアドバンテージのみを重視したデッキである。
相手のライフが無くなれば他2つがどれほど負けてても君の勝ちだ。
次がハンドアドバンテージ。
これは相手より自分がどれだけ手札が多いかということを意味する。
もっと言えばその手札に使えるカードが何枚あるかということである。
相手の手札が7枚でも、
土地が2枚でエンドフェイズの度に1枚捨てているようなら、
君は相手を全く恐れる必要がない。
時を解す者、テフェリーは君のインスタントの価値を落としながら、君の脅威を手札に戻し、1枚引くことでハンドアドバンテージを失わせない青白コン最強の1枚である。
(もっともこれは相手に出された場合も同じである。
彼がいる限りパーミッション系のデッキがTier1になることはおそらくないだろう。)
最後ボードアドバンテージ。
これは相手より自分がどれだけ戦場が強いかを意味する。
最も勝利と直結しており、これが有利であればあるほどあなたの勝利は近い。
問題になるのは概ね質、次に数である。
意地悪な狼は相手のクリーチャーを倒しながら場に出る強力なクリーチャーである。
これはボードアドバンテージを取る方法の一つである。
ハイドロイド混成体は非常に強力なクリーチャーである。
これは君にライフアドバンテージ、ハンドアドバンテージ、ボードアドバンテージの全てをもたらす。
今は君のターンで、
君は灰色熊を2体コントロールしており、
相手はウォー・マンモスを1体コントロールしている。
もし君が灰色熊2体で攻撃した場合、
1体がウォー・マンモスでブロックされ、
相手に2ダメージを与える事と引き換えに灰色熊を1体失い、
戦闘後君は灰色熊1体、
相手はウォー・マンモス1体をコントロールしていることになる。
これは君にとって面白くない。
一方相手がウォー・マンモスで殴ってきた場合、
君は灰色熊2体でブロックすることができる。
この場合2体目の灰色熊は致死ダメージを受けず生き残り、
場は君の灰色熊1体となる。
これは相手にとって面白くない。
よってボードアドバンテージは今互角となる。
今互いに手札が0枚だとしたら、
君はハンドアドバンテージで負けている。
君が相手にターンを渡すと、
相手はドローフェイズでカードを引く。
もし相手のトップデッキが巨大化なら、
相手はウォー・マンモスが灰色熊2体にブロックされたのを見て、
巨大化を打てば
6/6となったウォー・マンモスは哀れな灰色熊2体を倒し、
(君に2点のトランプルダメージを与え)、
戦場は相手のウォー・マンモス1体だけとなる。
こうなる可能性も0ではない。
更に悲しいことに君はライフアドバンテージですらも負けている。
君のライフはわずか1で相手のライフは2だ。
アドバンテージは選択を助ける一つの指針に過ぎない。
気を取られすぎて勝ちを逃さないようご注意を。
今回はここまで。ではでは!