ロダーシャの考察

MTGについて色々と。(非公式)

サイドボードについて考える

君のデッキが相手を平均4ターンで倒せるとしたら君のデッキはいいデッキだろうか。

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他のデッキが君を5ターンで殺すならそれは喜ばしいことだ。

君は他のデッキに勝ち越すことができるのだから。

しかし、君が3ターンで死んでしまうなら、君は負け越してしまう。

だから、答えは「環境による」だ。

 

君の速度が相手の速度より遅い限り君は勝てない。

勝つための方法は二つある。

一つは君の速度を上げること。

もう一つは相手の速度を落とすことだ。

 

サイドボードによって入るカードの多くは後者である。

除去、打ち消し、手札破壊。

それらは相手のプランを崩し、

相手のキルターンを遅らせる事ができる。

しかし、残念なことに例え相手の速度が遅れたとしても、

君の速度も同じだけ遅れたなら君は負けてしまう。

君がやるべきことは相手の速度を遅らせ、

同時に自分の速度を遅らせないことだ。

 

ここにシミックフードのデッキがあるとする。

相手も同じ、ミラー戦だとして

ここで夏の帳4、霊気の疾風4、神秘の論争4と入れた場合、

君はいつ相手を倒すことができるだろう。

 

かつて1人のプロがサイドボードを全く使わず話題になった。

彼は15枚のサイドを用意し、

対戦後にメインデッキに15枚投入し、

そこからサイド15枚を全て抜いて戦っていたのだ。

(紙でマジックをやる場合何枚入れたかを相手に分からないようにするため、

75枚のデッキを作った後そこから15枚抜くことが多い。)

それはメインの確固としたゲームプランを崩したくなかったからだ。

 

サイドボードについて聞かれたプロの多くはこう答えている。

「サイド後にデッキのバランスを崩してはならない」

 

君のデッキが環境最強デッキのコピーまたはそれから数枚変えたものなら

君のメインデッキは間違いなく強い。

マナカーブやゲームプランがしっかりとした文句なしのデッキだろう。

しかし、君がサイドと入れ替えたせいで君のデッキのマナカーブは崩れ、

ゲームプランも弱くなってしまう、

というのはそこまでない話ではない。

 

1枚も変えないのがいい、

というわけでは決してない。

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強迫と死霊の金切り声は一般的には

強迫の方が強い。

しかし、相手が黒単なら明らかに

死霊の金切り声の方が強いだろう。

ここで強迫を抜き死霊の金切り声を

入れてもデッキは決して弱くならない。

それは元々デッキにあった手札破壊の枠だからだ。

弱くなる可能性があるのはクリーチャーを抜き

金切り声を入れたりする場合だ。

役割の同じ相手により有効なカードを入れる限り君のデッキは

少なくともその相手に対しては

強くなっていると言えるだろう。

君がサイドに不安を覚えている間は

この方法を試してみることをオススメする。

 

今回はここまで。ではでは!

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