<王冠泥棒、オーコ>
A:新しいプレインズウォーカーだ。
B:このカードは弱すぎます。カードアドバンテージを一切取れません。
C:3マナにした。
B:金・トークンは使わないことになりました。食物・トークンに差し替えられますか?
C:問題なさそう。
D:アーティファクトも対象に取れるようにした。彼は食物を鹿にすることで自分を守れるようになった。
B:GJ
C:最高に彼らしくなった。Dは最高の仕事をしてくれた。
このカードの最初のデザインはこうだ。
<王冠泥棒、オーコ> (2)(U)(G)
[+2]金・トークンを1つ生成する。
[+1]クリーチャー1体を対象とする。それは能力をすべて失い、基本のパワーとタフネスが3/3の緑の大鹿・クリーチャーになる。
[-5]あなたがコントロールしているアーティファクト1つかクリーチャー1体と、対戦相手がコントロールしていてパワーが3以下のクリーチャー1体を対象とし、それらのコントロールを交換する。
[4]
通常我々は主人公と物語の最大の敵をプレインズウォーカーとしてデザインするので、<王冠泥棒、オーコ>がプレインズウォーカーになることは最初の段階からわかっていた。彼の能力で一番重要なのは相手を変身させることなので、二番目の能力が一番最初にできた。その後、変身させたケンリス王の行方をくらませる奥義ができ、他のカードとシナジーするよう金・トークン(このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。)を生成する能力ができた。泥棒が金を盗んできてくれることはイメージに合っていた。しかし、このカードは4マナとしては弱かったので、構築で使えるよう3マナになった。その後、金・トークンがセットから外され、食物・トークンを使うようになった時、我々は彼の能力をそのまま変更した。そしてDが彼の能力でアーティファクトを対象に取れるようにすることで、彼の生み出した食物が鹿になり、彼自身を守れるようになる事に気づいた。このカードは完成した。
皆さんこんにちは。
これは僕が考えるどうしてオーコはできたのか、という考察記事です。
最初の違和感はマナコストでした。
王冠泥棒、オーコの3マナは王家の跡継ぎと完全に同じで、わずか3枚しかないプレインズウォーカーの内、2枚が同じマナコストを持つのは不自然です。
2マナのプレインズウォーカーよりも4マナのプレインズウォーカーの方がずっと自然なのでどちらか、多分オーコのマナコストが減らされたと感じました。
次の違和感はケンリスの変身です。
このカードとオーコの2つ目の能力は微妙に違っています。
ケンリスを変身させたのがオーコであることは間違いないので、
オーコの能力を元にこのカードが作られた後、
オーコの能力が変更された、と考えました。
ケンリスの変身もアーティファクトを対象に取れた方がカードとして面白く、
またコモンとしての複雑さは超えてないと思います。
3つ目の違和感は些細なことで、
泥棒が食物・トークンをくれることはすぐに解決しました。
公式の記事で最初金・トークンを使っていたことは明記されていましたし、
泥棒が金を持ってきてくれることはフレーバーに沿っています。
少なくともこの点において変更があったことは確信しています。
オーコがプレインズウォーカーになることは最初から確定ですから。
あとはこじつけに近いです。
4マナから3マナに減るためには最初あまりにも弱すぎたことが原因でしょうし、
その後何度か上方修正される為にもそのイメージが必要です。
答えは公式のみぞ知る。ではでは!